08. 奈良時代

５．奈良（なら）時代（じだい）の直前（ちょくぜん）時期（じき）
1　94.　大宝（たいほう）律令（りつりょう）
　　　　…95.　701年（とし）に当時（とうじ）の中国（ちゅうごく）である96.　唐（とう）の法律（ほうりつ）のまねをして作ら(つくら)れた、国（くに）の仕組み(しくみ)を定めた(さだめた)法律（ほうりつ）。
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2　97.　律令（りつりょう）国家（こっか）の仕組み(しくみ)がととのう。
　　　　…天皇（てんのう）を中心（ちゅうしん）とし、律（りつ）と令（れい）という法律（ほうりつ）を基本（きほん）にした国（くに）の体制（たいせい）のこと。
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3　98.　奈良（なら）時代（じだい）へ
　　　　…99.　710年（とし）に、100.　奈良（なら）に都（みやこ）がうつされた。ここで、101.　飛鳥（あすか）時代（じだい）が終了（しゅうりょう）し、102.　奈良（なら）時代（じだい）が始まっ(はじまっ)たのだ。

６．奈良（なら）時代（じだい）
1　103.　平城京（へいじょうきょう）に都（みやこ）を移す(うつす)
　　　　…104.　710年（とし）、当時（とうじ）の中国（ちゅうごく）である、105.　唐（とう）の都（みやこ）106.　長安（ちょうあん）を参考（さんこう）にしてつくられた都（みやこ）のこと。ここから奈良（なら）時代（じだい）が始まる(はじまる)。都（みやこ）の市（し）では、107.　和同開珎（わどうかいちん）という貨幣（かへい）が使わ(つかわ)れた。人々(ひとびと)は、108.　良民（りょうみん）と109.　賤民という二つ(ふたつ)の身分（みぶん）に分けられ(わけられ)た。
2　奈良（なら）時代（じだい）の国（くに）の仕組み(しくみ)　…110.　律令（りつりょう）国家（こっか）
　　　①政府（せいふ）の中央（ちゅうおう）…111.　二（に）官（かん）八（はち）省（しょう）の役所（やくしょ）。112.　天皇（てんのう）を中心（ちゅうしん）とするこの政府（せいふ）のことを113.　朝廷（ちょうてい）という。

114.　神祇官（じんぎかん）
左大臣（さだいじん）
　・115.　天（てん）皇116.　太政官（だじょうかん）太政大臣（だじょうだいじん）
八（はち）省（しょう）右大臣（うだいじん）
②地方（ちほう）

・国（くに）…貴族（きぞく）を117.　国司（こくし）として派遣（はけん）し人々(ひとびと)を治めさせ(おさめさせ)た。
　　　
・郡（ぐん）…地方（ちほう）の豪族（ごうぞく）を118.　郡司（ぐんじ）や119.　里長（さとおさ）に任命（にんめい）。

・九州（きゅうしゅう）には120.　太宰府（だざいふ）を作り(つくり)、外交（がいこう）、防衛（ぼうえい）の拠点（きょてん）。

・東北（とうほく）地方（ちほう）には、121.　多賀城（たがじょう）を作り(つくり)、外交（がいこう）、防衛（ぼうえい）の拠点（きょてん）。
　　　
3　122.　班田収授法（はんでんしゅうじゅのほう）
　　　　…123.　6年（とし）ごとに作ら(つくら)れる124.　戸籍（こせき）にもとづいて、125.　6歳（とし）以上（いじょう）の男女（だんじょ）に126.　口分田（くぶんでん）を分け与え(わけあたえ)、とれた作物（さくもつ）の一部（いちぶ）を税（ぜい）として国（くに）に納めさせ(おさめさせ)、死ね(しね)ば国（くに）に土地（とち）を返さ(かえさ)せるという仕組み(しくみ)。

　　※農民（のうみん）達（たち）が負担（ふたん）する税（ぜい）の内容（ないよう）
　　
①
127.　　租（そ）
…収穫（しゅうかく）した稲（いね）の3％
　
②
128.　　庸（よう）
…労役（ろうえき）の代わり(かわり)。成年（せいねん）男子（だんし）に布（ぬの）で納めさせ(おさめさせ)る。
　　
③
129.　　調（ちょう）
…地方（ちほう）の特産物（とくさんぶつ）
　　
④
130.　雑徭（ぞうよう）
…国司（こくし）のもとで年間（ねんかん）60日（にち）以内（いない）の労働（ろうどう）を行う(おこなう)
　　
⑤
　 　出（すい）挙（こ）
…高利（こうり）で稲（いね）を強制的（きょうせいてき）に貸し付ける(かしつける)
　　
⑥
　衛士（えじ）
…都（みやこ）の警備（けいび）：1年間（ねんかん）
　　⑦ 131.　防人（さきもり）…北九州（きたきゅうしゅう）の防備（ぼうび）：3年間（ねんかん）
4　132.　口分田（くぶんでん）の不足（ふそく）
　　　　…奈良（なら）時代（じだい）中頃（なかごろ）から終わり(おわり)頃（ごろ）にかけて、人口（じんこう）増加（ぞうか）などの理由（りゆう）で133.　口分田（くぶんでん）が不足（ふそく）するようになった。

　　※対策（たいさく）として国（くに）は2つの法律（ほうりつ）を作る(つくる)
　　　①　134.　三世一身法（さんぜいっしんのほう）…土地（とち）を耕し(たがやし)て田（た）を作っ(つくっ)た人（ひと）は、3世代（せだい）にわたってその土地（とち）の私有（しゆう）を認める(みとめる)という法律（ほうりつ）。
　　　②　135.　墾田（こんでん）永年（えいねん）私財法（しざいほう）…土地（とち）を耕し(たがやし)て田（た）を作っ(つくっ)た人（ひと）は、永久（えいきゅう）に私有（しゆう）OKという法律（ほうりつ）。
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　　※その結果（けっか）
　　　①　飛鳥（あすか）時代（じだい）に決められ(きめられ)た136.　公地（こうち）公民（こうみん）の制度（せいど）が崩れた(くずれた)。
　　　②　権力（けんりょく）やお金（おかね）を持っ(もっ)ている貴族（きぞく）や寺社（じしゃ）などが、逃亡（とうぼう）してきた農民（のうみん）などを使っ(つかっ)て開墾（かいこん）を進め(すすめ)、できた農地（のうち）は、国（くに）すらも立ち入る(たちいる)ことができず、税（ぜい）も納めなく(おさめなく)ても良い(よい)土地（とち）となった。この土地（とち）こそが、137.　荘園（しょうえん）の始まり(はじまり)である。

７．奈良（なら）時代（じだい）の文化（ぶんか）
1　138.　天平（てんぴょう）文化（ぶんか）
　　　　…当時（とうじ）の中国（ちゅうごく）の139.　唐（とう）と140.　仏教（ぶっきょう）の影響（えいきょう）を受けた(うけた)、奈良（なら）時代（じだい）の文化（ぶんか）の名前。

2　141.　聖武（しょうむ）天皇（てんのう）
　　　　…仏教（ぶっきょう）を厚く(あつく)信仰（しんこう）し、都（みやこ）のある奈良（なら）には142.　東大寺（とうだいじ）と143.　大仏（だいぶつ）を、地方（ちほう）の国（くに）ごとに144.　国分寺（こくぶんじ）と145.　国分尼寺（こくぶんにじ）をつくらせた。大仏（だいぶつ）を作る(つくる)ときには、民間（みんかん）の僧（そう）、146.　行基（ぎょうき）が協力（きょうりょく）した。

3　147.　遣唐使（けんとうし）　※飛鳥（あすか）時代（じだい）、聖徳（しょうとく）太子（たいし）の時（とき）は「遣隋使（けんずいし）」。
　　　　…当時（とうじ）の中国（ちゅうごく）である唐（とう）に148.　遣唐使（けんとうし）を派遣（はけん）し唐（とう）の制度（せいど）や文化（ぶんか）を取り入れた(とりいれた)。

　　　①東大寺（とうだいじ）の149.　正倉院（しょうそういん）には、遣唐使（けんとうし）が持ち帰っ(もちかえっ)た品（しな）や聖武（しょうむ）天皇（てんのう）が使っ(つかっ)た道具（どうぐ）などがおさめられている。
　　　②唐（とう）の偉い(えらい)僧（そう）である150.　鑑真（がんじん）は日本（にほん）に仏教（ぶっきょう）を広める(ひろめる)ために、何度（なんど）も失敗（しっぱい）を重ねて(かさねて)盲目（もうもく）になりながらもようやく日本（にほん）にやってきた。彼（かれ）のために作ら(つくら)れたお寺（てら）が、151.　唐招提寺（とうしょうだいじ）である。

4　奈良（なら）時代（じだい）の書物（しょもつ）
　　①152.　万葉集（まんようしゅう）
　　　…日本（にほん）最古（さいこ）の和歌集（わかしゅう）であり、153.　万葉（まんよう）がなが使わ(つかわ)れている。　　②154.　古事記（こじき）
　　　…日本（にほん）最古（さいこ）の歴史書（れきししょ）。
　　③155.　日本書紀（にほんしょき）
　　　…歴史書（れきししょ）。
　　④156.　風土記（ふどき）
　　　…地方（ちほう）の国（くに）ごとに産物（さんぶつ）や歴史（れきし）を記し(しるし)た書物（しょもつ）。